3.1. ラウンジホッピング検証結果
結論から言いましょう。
当日羽田空港で無事ファーストクラスへのアップグレードは成功!
そしてアップグレード時に乗り継ぎ先でのラウンジ利用について尋ねた結果……
なんと全ての空港でDPラウンジ・サクララウンジを利用することができました!!!
結果として今回利用したラウンジとおおよその滞在時間は次の通りです。
・羽田空港ダイヤモンド・プレミアラウンジ(10分)
・伊丹空港ダイヤモンド・プレミアラウンジ(リニューアル前)(30分)
・伊丹空港リフレッシュラウンジ(サクララウンジ改修工事に伴う仮設スペース)(10分)
・熊本空港サクララウンジ(30分)
・福岡空港ダイヤモンド・プレミアラウンジ(30分)
なんと5つものラウンジを1日に巡ることができました!しかし乗り継ぎ時間の関係もあり滞在時間は長くて30分程。最も豪華な羽田DPラウンジはたったの10分しかいられず、したがってちょこっと中に入り、飲み物を取って椅子に座ってみる、なんてことぐらいしかできませんでした。
それでも豪華なサクララウンジの半永久的な利用権獲得が一つの目的でもあるJGC修行の過程で、DPラウンジを含む5つのラウンジを体験できることは、あまりにも贅沢です!
なお大分空港にはサクララウンジはありませんが、制限エリア内にカードラウンジ「ラウンジ くにさき」があり、こちらもJALファーストクラス利用者、JGC・JGP会員は利用可能です。
各ラウンジの様子は画像ギャラリーにてお楽しみください。
※JAL101便国内線ファーストクラスの様子については、別途下記記事にて詳しく取り上げております。
3.2. 搭乗する機材はなんと5種類!
今回の修行では、7レグの間になんと5種類もの機材に搭乗することになりました。内訳は次の通りです。
・Boeing 777-200 (JAL, 羽田→伊丹)
・Boeing 777-300 (JAL, 福岡→羽田)
・Embraer 170 (J-AIR, 伊丹-大分)
・Embraer 190 (J-AIR, 伊丹-熊本)
・ATR 42-600 (AMX, 熊本→天草→福岡)
Boeing 700シリーズは誰もが知るボーイング社の代表する大型ジェット機。
Embraerはいわゆるリージョナルジェットというもので、50席-100席程度と比較的小さな地域間輸送旅客機です。
そしてATR42-600は、第2回でも紹介したように定員48人の最新鋭プロペラ機。
これら大きく3つの異なる性質の機材を一日で楽しめる、これも回数修行だからこそできる挑戦であるといえるでしょう。
また2020年となった現在では、羽田-伊丹線にはBoeing 787, 羽田-福岡線には Airbus A350も導入されており、ますます楽しみの幅が広がりました。
3.3. 天草エアラインみぞか号の魅力
国内線ファーストクラスやラウンジ巡りに目が行きがちですが、この修行本来の目玉は天草エアラインのみぞか号です!そこでここではみぞか号熊本→天草搭乗の記録を詳しく紹介しましょう。
JALの運航便では当日いつでも自動チェックイン機や友人カウンターで発見可能、なんならICカードでそのままチェックインすることもできます。
しかしAMXではそうはいきません。
熊本空港到着後、天草エアラインに搭乗するためには一旦保安検査場を出て、出発ロビーのAMXカウンターに行かなければなりません。たとえJAL便名での搭乗であってもです。
また搭乗手続きは出発60分前から。したがってそれまでの間は空港内で時間を潰すことになります。
展望スペースで飛行機を眺めたり、レストランエリアで熊本グルメを食べながら待ちましょう。

AMXの搭乗手続きは出発の60分前から
搭乗手続きをすると搭乗券がもらえます。
JALとは異なるオリジナルデザイン。
JALに乗りまくる修行にも関わらず国内の全く異なる航空会社に搭乗する、それだけでワクワクしませんか?
なお搭乗券にはAMXのMZ202便に加え、JAL3873便のシールも貼られています。

さて搭乗便の天草行きは熊本空港14:45。しかし出発案内を見てみると遅延しているようで、15:10発に変更されていました。

この後更に遅れに遅れ、最終的に出発したのは15:30頃でした。
天草エアラインはたったの一機で一日12便をこなしており、どこかで少しでも遅れが発生すると玉突き式に遅延が増大してしまうようです。天草エアライン利用の際には時間に余裕をもったほうがいいと感じました。
さあ、いよいよみぞか号の登場です!

青く色鮮やかな機体が周囲の空気を一変しました!
周りの観光客っぽい人も、ガチガチスーツで固めたビジネスマンも、問わず多くの人がカメラ・スマホを向け写真を撮ってしまうほどです1
幸いこの日は快晴。青空の下で一層みぞか号の存在感が引き立ちます。
それにしても目に口元に…
かわいい!!!!
機内に乗り込むと、外側とはふんいきがガラッと変わり、赤を基調としたデザインに。
これもまた強く脳裏に残る、印象的な雰囲気を醸し出しています。

また機内誌はクリアファイルにたっぷりページが挿入された、手作り感のあるもの。
みぞか号を解説したページは特に要チェックです!

機体左右のエンジンにもいるかの顔が描かれており、それぞれかいくん、はるちゃんと名づけられています。
私が指定した座席5Aは、丁度かいくんの真横部分でした。
可愛いかいくんと一緒に空中散歩!と思ったのですが…

6枚のプロペラが高速回転するひげのように見え、笑いをこらえるのに必死でした(笑)
熊本と天草の間の所要時間は25分。離陸して高度を上げたと思ったら、すぐ降下し着陸。シートベルト着用サインが消える間もなく、あっという間に到着してしまいました。
こちらも前回の伊丹-但馬線と同じく、熊本県内を結ぶ県内線らしいフライトです。
AMXが拠点とする天草空港は、まるで地方のちょっとした駅舎のような印象。

しかしながら1月平日の観光オフシーズンでありながら、観光客に加えビジネスマンの利用も多く、搭乗率も7割程度。天草地域を支える、立派な地域空港だと実際に搭乗して感じました。
なお天草空港は、離島でありながら山間の中にあり、市街地までは相当の距離があります。空港すぐ近くには小高い丘と公園があり、そこから滑走路と、遠くに島原湾を除くことができます。しかしそれだけです。福岡便を1本遅らせ他に天草で観光しようにも、たったの2時間では不可能という判断になりました。
したがって反省点として、熊本→天草→福岡と移動される際には、福岡便を1本遅らせたりせずそのまま天草を後にする、あるいは天草で1泊してしまうことをお勧めします。

4. 名所・グルメ案内
4.1. 伊丹空港:隠れレストラン
長らく続いていた伊丹空港魔改造工事はいよいよ終盤を迎えています。ここ1,2年は行くたびに何かしらが変わっているような、移り変わりの激しい空港でした。
そんな中、変わらずにあり続けるレストランがあります。OASISです!

伊丹空港で食事しようとレストランエリアを周ったことがあるという方、このお店は見覚えありますか?
ほとんどの方がNO!と答えるでしょう。
それもそのはず、実は一般利用者が立ち入るエリアには一切案内がないからです!
ターミナル内の表示にもなければ、レストラン一覧マップ、さらには空港公式ホームページにも掲載されていません。
それではどこにあるのか?実は、1階の空港職員専用エリア内にあります!
このOASIS、空港職員向けの食堂なのです。
しかし職員向けとはいえちゃんと一般客も利用可能です。
道中は勇気のいる雰囲気も醸し出していますが、OASISを利用できた暁にはコアな空港マニアの仲間入りです!

メニューは豊富で値段はとても良心的。
またプリペイド式ICカードの販売されており、ICカードでの支払いで料金が10% OFFになります!

OASISのより詳しい内容は下記記事もご参考ください。
4.2. 大分空港:30分足湯チャレンジ
大分空港での乗継はたったの30分です。しかも大分空港は構造上到着したら一旦制限エリア外に出場し、再び保安検査場を通過し中に入り直すことになります。したがって空港探索なんかする暇などありません!
しかしそれでも少しは大分来た感を味わいたい…
そんなあなたには、足湯チャレンジをご提案します!
温泉大国大分の空港に相応しく、1階到着ロビー内に、大分空港足湯という施設があります。

当然こちらの湯は源泉かけ流し。無料で利用できます。
たった14席と少々小さいですが、それでも温泉気分を味わえるのはありがたいことです。

またちょっとでも大分の味覚を味わいたいという方は、大分銘菓ざびえるを買われてはいかがでしょうか。
ざびえるは、かの1551年にかの有名なフランシスコ・ザビエルが豊後の国(現在の大分県)を訪れ、キリスト教の教えを広めるとともに学校などの公共事業を進め、南蛮文化を伝承した功績を讃えて作られた、大分を代表する和洋折衷の焼き菓子です。
5個入りで550円程度と手軽に購入でき、かつ空港内のあらゆる売店で扱われています。
お土産用でも機内でのおやつとしてもおすすめです。
4.3. 熊本空港:熊本ラーメンと天草地鶏、そしてくまもん
本修行行程では、熊本空港到着まで落ち着いて昼食をとれる時間がありません。そこで、ランチに熊本空港内で熊本の味を堪能しましょう!
熊本には馬刺しやからし蓮根などやや変わりものグルメもありますが、ランチに手軽に食べられるもの代表は熊本ラーメンです!
熊本ラーメンは九州でメジャーな豚骨スープをベースに、焦がしニンニクやフライドガーリックを入れマイルドにした味わいが特徴。麺も太めのストレートで、同じ豚骨系統で有名な博多ラーメンとは大きく異なります。
空港内でのレストランメニューには熊本ラーメンに加え、これから行く天草の名産品天草地鶏を使用したミニそぼろ丼があったので、これらを注文。
手軽に熊本の味を堪能することができました。

なおこのお店はスープに焦がしニンニクは入っておらず、卓上のフライドガーリックをお好みで入れる形式でした。

せっかくのご当地の味なのでたっぷり入れたいところですが、この後のフライトで臭わないかが心配。食後はタブレットなどでしっかり口臭ケアをしておきましょう。
それから熊本といえば、あのキャラクターなしには語れません!
空港には看板からお土産コーナーまで至る所にく○もんがいます。
視界に入らない瞬間がないんじゃないかというぐらい、うじゃうじゃいます!
大のくま○ん好きの方は、存分に目に焼き付けておきましょう。

4.4. 天草空港:潜伏キリシタン関連遺産とイルカウォッチング
前章で天草空港には何もない!と記述してしまいましたが、天草にはとっても魅力な観光スポットがあります。その中から2点ご紹介しましょう。
まず一つは、2018年世界文化遺産に登録された、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つ、天草の﨑津集落です。

江戸時代のキリスト教禁教期、長崎や天草には密かにキリスト教の信仰をつづけた潜伏キリシタンがいました。崎津集落ではアワビやタイラギの貝殻内側の模様を聖母マリアに見立てて推敬するという漁港独特の信仰形態が形成されていたそうです。
しかし崎津集落は、天草空港に対し天草下島の反対側。空港から車でも50分の距離。訪問には根気が必要です。

もう一つのおすすめ観光が、イルカウォッチングです。天草エアラインのイメージキャラクターにもなっているように、天草はイルカで大変有名な地域です。
その数は、沖に出れば約98%の確率で出会えるといわれるほど。そんな簡単にイルカに出会える天草の海は、世界でも一際珍しいのだそう。
野生のイルカを一目見たい!そんなあなたは「道の駅 天草イルカセンター(ドルフィンピア)」に行ってみましょう!

天草市イルカセンターは、崎津集落よりは比較的天草空港に近いエリアにあります。
空港からは路線バスを乗り継いでアクセス可能ですが、それでも50分程度はかかるようです。

4.5. 福岡空港:フライト前にもつ鍋を堪能!
福岡もグルメ大国、魅力あふれるご当地料理が沢山あります。
その中でも特に、福岡空港で手軽に、しかし福岡でしか楽しめない味を紹介します。もつ鍋です!!
福岡空港のレストランエリアに、「博多もつ鍋 おおやま 福岡空港店」があります。
こちらの良いところは、比較的手軽なお値段で本格的なもつ鍋を堪能できる点です!
特にランチタイムは、もつ鍋定食が1280円(税別)!観光客向け博多ラーメンに数百円足せばもつ鍋に、辛子高菜や明太子、そして〆のちゃんぽん麺またはご飯をセットにいただくことができます。

+数百円で熊本名物の馬刺しを付けることも。私もランチタイムで馬刺し付きでいただきました。
夜は少々値段が上がりますが、それでももつ鍋一人前が1380円(税別)。追加で頼んでも、街中や他地域のもつ鍋よりもおいしくお得にいただくことができるはずです。

店内はテーブル席はもちろん、一人用のカウンター席も多く用意されているのでビジネス帰り、一人旅帰りにも重宝できます。
福岡空港で福岡グルメを味わいたい!そんなときは是非候補にお考え下さい!
博多もつ鍋 おおやま 福岡空港店
※福岡空港店はオンライン予約不可。空港以外にも博多駅、天神周辺に複数店舗あり。
5. まとめ
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!