3. フライトはわずか5分!国内最短路線に搭乗|北大東-南大東
1日目の北大東-南大東フライトは、飛行機好きなら一度は乗ってみたい憧れの路線です。
この路線は日本国内で最も飛行距離の短い路線。区間マイルはたったの8マイル、距離にして5キロ。所要時間は20分で、実際の飛行時間は5分ほどしかありません。
そして、これら南北大東までのアクセスがまた大変なのです!
大東諸島は沖縄本島から東にはるか340キロの場所にあります。まさに絶海の孤島です!
また沖縄県に所属してはいるものの、歴史的には小笠原諸島との関わりが深いところ。
小笠原諸島と沖縄が融合した独特の文化を形成しているのです。
前章の行程のように、南大東または北大東へは、那覇空港からRACに搭乗することになります。
また那覇→北大東→南大東→那覇、または那覇→南大東→北大東→那覇と三角飛びをすることも特徴です。ルートは曜日によって異なります。
そのため、那覇→北大東→南大東や北大東→南大東→那覇など、片方の島を経由した行程の場合、特例として那覇-北大東・南大東の運賃分のみ必要となり、南北大東間の料金は不要となります。
しかし、残念ながら特典航空券ではこの特例は適用されません。
そのため、私の行程では那覇-北大東と南大東-那覇を特典航空券で発券し、南北大東間は株主優待料金で別途購入することになりました。
RACのボンバルディアDHC-8-Q400CCで、太平洋上空をひとっ飛び!
およそ40分の飛行の後、大東諸島が見えてきました。
文字通り絶壁の島であることがよくわかります!!
那覇と南大東を結ぶフェリーは乗降の際にクレーンを使用することで有名ですが、その理由も納得です。
北大東空港は、ローカル線の駅のような小さいターミナルビルが特徴的です。中には売店もありません。
また北大東でターミナル到着出口へ向かう乗客は少なく、半数以上がそのまま制限エリア内の出発ロビーへと進みました。
北大東よりも南大東の方が規模は大きいようです。
さあいよいよ日本国内最短路線で南大東へ!
南大東は、北大東と比べ大きく、人も多いにぎやかな空港。もちろん規模は小さいですけど。
中には売店もあって、本場の大東寿司も!
8個入り600円、那覇空港のものよりも安くて多く、そして寿司ネタも分厚く美味しい!!!はるばる南大東まで来たからには、買っていかないと損ですよ!
南大東の滞在は約40分、空港周りでできることはないので、そのまま那覇へと向かいます。
最短路線に乗った後だからか、那覇までのフライトはとても長く感じました。
那覇に到着後、引き続き石垣へ。2日目・3日目は石垣を拠点に日本最南端の波照間島、日本最西端の与那国を目指します。
4. 日本最南端の有人島・波照間島へ
旅行好きなら誰もが憧れる日本の南の果て、波照間島。夜には南十字星も見えるほど、日本本土からは遠い南に位置します。
波照間へのアクセスは、石垣港から安栄観光の船で1時間程度。私が訪れた2021年3月上旬は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う減便で一日二往復のみでした。
日帰りで観光する場合は、朝8時に石垣港を出発し、夕方16:20に波照間港を出発することに。おおよそ7時間滞在できます。
乗船した高速船。時速50-60キロという船にしては驚きの速さで進みます。外洋を航行するため大きく揺れることも。シートベルトの着用が必須。
なお波照間まではより大型で新しいフェリーも就航しているはずですが、新型コロナウイルスでの需要減の影響のためか、小型高速船での運行となっていました。
乗船して1時間、港が近づいてくると立派な横断幕が出迎えてくれます。
到着後、さっそく港のターミナルにあるお土産店で早速最南端到達証明書を購入。
ここでレンタカーも借りました。
日本一美しいビーチとも言われる西浜(キタハマ)など島内をめいっぱい巡ったわけですが、やはり一番のメインは日本最南端の碑!
車でひとっ走りすればあっという間に到着です。
日本最南端は、ゴツゴツした岩場に荒々しく波が打ち付ける、まさに絶海の中にある果ての地でした。
海に突き出た岩場が複数あり、そのうちどれかがより南に位置する最南端のはず。
風景とグーグルマップを照らし合わせながら、真の最南端にたどり着きました。
波照間島は日本最南端の有人島のため、日本最南端の○○がいくつもあります!
その一つ、日本最南端の空港、波照間空港にも足を運びました!
この空港ターミナルは2015年に完成したばかり!しかし残念なことに、現在波照間空港に定期便の就航はなく、利用されないままとなっています。
空港自体は、緊急搬送等に使用するため、勤務されている方もいらっしゃるとか?
5. 日本最西端・与那国島へ
日本最南端から石垣島に戻ったその翌日、今度は日本の西の端、与那国島に向かいます。
与那国島は石垣島から80マイル(50キロ)西にあります。お隣台湾の首都・台北からの距離もわずか158キロと、日本本土や沖縄本島よりも台湾に近い!
一方で、波照間島と比べアクセスは簡単です。
琉球エアコミューター(RAC)が那覇空港から1日1便、石垣空港から1日3便も運航しています(新型コロナウイルス感染拡大前)。
所要時間も石垣-与那国は35分とあっという間のフライトです。
また時刻的にも、那覇あるいは石垣島を拠点に、日帰りでの往復・観光が可能!
波照間と同様レンタカーを利用すれば、最西端の碑を含め様々な名所を満喫できます。
与那国島には10:40に到着。この日の客室は満席でした。
空港内でレンタカーを借りて、早速日本最西端の地へ。
最西端の碑は島の高台にあり、波照間の最南端のような波が打ち付ける迫力はありません。しかしいくつもあるモニュメントが、確かにここは西の果てなのだと実感させてくれます。
天気が良ければ台湾も見えるはず!
6. おわりに
日本の果てを巡る旅。旅行好きなら一度は訪れたい島々に訪問できる、JGC修行の息抜きにもぴったりな行程でした。一方で、JGC修行の観点では必ずしもコストパフォーマンスには優れません。
FOP修行と回数修行とで比べると、後者の方がまだ今回の行程には適しているでしょうか。
いずれにせよ、大東諸島・波照間島・与那国島に行くとなると、相当の出費がかかることは覚悟しなければならないでしょう。
今回は全体概要ということで、旅行のほんの一部をピックアップし紹介しました。
後日、北大東-南大東フライト、波照間島、与那国島それぞれにフォーカスしたより詳しい記事も書きますので、是非お楽しみに!
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