小倉駅でかしわうどんを味わった後、九州と本州の境目である関門海峡を目指します。
小倉駅から門司港まではJR鹿児島本線で約15分です。
列車本数もそれなりにあり、小倉から門司港へのアクセスは良好です。
海近くを走っており、時折建物の隙間から対岸の下関の街を眺めることができました。
門司港に近づくにつれ、教会など洋風の建物がちらほらと見えるようになっていきます。
門司港駅到着間際には、ななつ星 in 九州の文字が!
豪華なリゾート寝台観光列車として話題のJR九州のななつ星 in 九州ですが、そのななつ星も訪れるような一大観光名所であることがわかります。
門司港駅に到着しましたが、そのレトロさにまず驚愕しました。
茶色い屋根にぶら下がる、大正時代のものをモデルにしたのかいかにも”レトロ”という感じの駅名標が出迎えてくれます。
門司港は鹿児島本線の終着駅で、頭端式ホームとなっています。
いかにも終着駅、しかしかつてはここから先本州方面への連絡船へとつながっていたのかという雰囲気をどことなく感じさせられます(連絡船時代の門司港駅は現在より少し異なった場所にあったようです)。
また門司港駅は現在駅舎保存修理工事をしており、なんとこの日駅舎一部復元記念イベントが実施されていました!
その様子も含め、門司港駅についてはまた別途記事でご紹介致します。
ひとまず復元中の門司港駅舎の外見はこんな感じです。
さて後ほど門司港観光はしますが、まずは本州との境目、関門海峡へと向かいます。
門司港駅のすぐそばから関門海峡までは、トロッコ列車で行くことができます。
門司港レトロ観光列車 トロッコ【潮風号】/北九州銀銀行レトロライン
このトロッコ列車は元々門司港駅から関門海峡の関門トンネル近くまで伸びていた貨物線の休止線を、観光用に転用したもので、2009年4月から運行されています。
路線の正式名称は平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線といい、施設は北九州市が保有、運行は平成筑豊鉄道が担っています。
また命名権は北九州銀行が所有しているため、北九州銀行レトロラインという名前が付けられています。
以上からわかるように、このトロッコ列車は北九州の自治体・企業の両方が門司港観光の威信をかけたものであるということです。
路線長は2.1km、最高時速は15kmであり、日本一短く日本一遅い鉄道ですよとトロッコの乗務員さんがお話しされていました。
門司港駅すぐそばの駅は九州鉄道記念館駅、関門トンネル近くの終着駅は関門海峡めかり駅です。
片道大人300円と、トロッコ列車を体験できるわりにはなかなかお得な気がします。
駅名標は白地に青文字と綺麗で、かつなんとなくレトロさをも感じさせるデザイン。
トロッコの外装・内装ともにシックで落ち着いた雰囲気です。
ただ座席は木製でちょっとだけ痛い。
また天井には一面に関門海峡と関門海峡大橋が描かれています。
このトロッコ列車ですが、門司港レトロといわれる門司港観光の中心地を通り抜けていきます。
なので街中を二両のディーゼルトロッコ列車が堂々と進んでいくというなんともカオスな状況です。
途中の街の眺めも最高です。
レトロなレンガ造りの建物などを眺めつつ、中心広場の横も通過。
丁度名所の一つ、跳ね橋が上がっている様子も見ることができました。
列車はその後関門海峡大橋を前方に見つつ、海辺沿いを走ります。
窓がないので海からの潮風を、潮の香りとともに味わうことができます。
時刻は10時過ぎ、ほどよくあったかくなった気温で潮風に吹かれ、最高のシチュエーションでした。
この後トンネルに入るのですが…
なんと屋根一面に関門海峡に生息する魚などが青く浮かび上がり、まるで海の中を進んでいるような演出がされました。
まさかこんな仕掛けがされているとは思いもしませんでした。
やがてトンネルの明かりが見えてきて、トンネルを抜けると…
終着開門海峡めかり駅に到着です。
わずか10分と短い乗車時間でしたが、とても楽しく充実したひとときであったことは間違いありません。
さて駅前には古い客車と牽引車(詳しくないのでこの程度の説明となってしまいます)が置いてあり、中は無料の休憩室となっていました。
中には入りませんでしたが、ちょっとした飲み物なども販売されているようです。
駅は関門海峡大橋の根元近くです。
タコの滑り台(?)もあります。
さてここからは関門海峡に沿って対岸の下関の街を眺めながら、関門トンネルへと向かいます。
駅すぐそばの堤防から関門トンネルまでは400mだそうです。
・次回予告
とりあえずの目的地、関門海峡にやってきました。
ここから関門トンネルを通り、対岸の山口県下関へと抜けます。
本シリーズは福岡日帰り旅行となっていますが、実際には山口県にも訪れているということになりますね。