4.公共交通機関のみで観光可能なおすすめ空港3選
今回は公共交通機関のみで観光可能なおすすめ空港に限定して、おすすめ空港を3つご紹介します。なお選定した空港は私個人の独断で、かつ思い付きで選定したところ、九州・沖縄に偏ってしまいました。他にもたくさん、日帰り旅行に適した空港があることは間違いありません。
1. 鹿児島空港(鹿児島県)
東京(羽田)から約1時間50分でアクセス可能な鹿児島空港は、南九州の玄関口として多くの観光客に利用されています。空港内には、鹿児島名物の黒豚料理やさつま揚げを楽しめるレストランが充実しており、到着後すぐにご当地グルメを味わえます。さらに温泉地ならではの足湯もあり、飛行機の疲れを癒すことができます。
鹿児島離島線が多く発着しているハブ空港であり、実は年間利用者数は中部国際空港に次全国9番目と、地方空港としては有数の規模を誇っています。
鹿児島は、桜島をはじめとするダイナミックな自然景観、歴史ある城下町、美食が楽しめる魅力的な土地。鹿児島空港は、バスを利用すれば鹿児島市内(鹿児島中央駅、天文館エリア)まで50分程度とアクセスも良好。バスの本数も日中は10-15分おきと充実しています。市内には桜島のビュースポットや明治維新の歴史を感じる観光スポットが点在。また鹿児島でしか味わえないグルメが充実し、特に鳥刺しや黒豚など、ここでしか味わえない食文化を楽しむのにぴったりの場所です。
2. 那覇空港(沖縄県)
那覇空港は東京(羽田)からおよそ3時間弱。復路は偏西風の効果で2時間半かそれ以下。他の国内空港と比べると遠く日帰り旅行なんて無理があるんじゃ、、、と思われるかもしれませんが、実は日帰り旅行にぴったりなんです!
さすがに美ら海水族館にはいけませんが、多くの著名な観光名所には、空港からモノレール「ゆいレール」や路線バスを使って簡単にアクセスできます。
例えば国際通りまでは、那覇空港からゆいレールを利用し15分程度でアクセスできます。空港内には、沖縄そばやタコライス、アグー豚を使った料理を提供するレストランが並び、到着後すぐに沖縄グルメを堪能できる点も魅力ですよ。
3. 北九州空港(福岡県)
東京(羽田)から約1時間40分でアクセスできる北九州空港は、本州と九州を結ぶ関門エリアの玄関口です。24時間営業の海上空港で、朝早くから深夜遅くまで便の設定がある点も、日帰り旅行には最適です。
北九州空港は、門司港や関門海峡エリアへのアクセスが良好で、レトロな街並みや歴史的なスポット、美しい海峡の景色を堪能できます。また、ふぐ料理や焼きカレーなど、地元ならではの絶品グルメも楽しめるため、食と観光の両方を満喫できる点が魅力です。
5. 鹿児島空港からの日帰り旅行モデルコース
5.1歴史と自然堪能!城山・仙厳園コース
鹿児島市内中心部の名所を堪能するコース。世界遺産の仙厳園に訪れます!
10:00 鹿児島空港発
リムジンバス
11:00 鹿児島中央駅到着
路線バス
11:30 城山展望台(桜島を一望)
散策しながら天文館へ、途中に照国神社や西郷隆盛の銅像に寄りながら
12:30天文館でランチ
路線バス
14:00 仙巌園散策
仙厳園駅(2025年3月15日開業)から日豊本線で鹿児島中央駅へ
17:00 鹿児島中央駅前発
リムジンバス
18:00 鹿児島空港到着
空港でお土産、グルメを堪能し、フライト
5.2.フェリーで桜島上陸!桜島絶景コース
錦江湾をフェリーで渡り桜島に上陸するコース。桜島は循環バス「アイランドビューバス」を活用しましょう。桜島フェリーはなんと15-20分間隔の高頻度運行なので、時間も融通が利きます!
10:00 鹿児島空港発
リムジンバス
11:00 鹿児島港 桜島フェリーターミナル
桜島フェリー
11:30 桜島港 桜島フェリーターミナル
フェリーターミナルの近くを散策
・1300年の歴史がある月讀神社
・道の駅桜島 火の島めぐみ館
・桜島ビジターセンター
・「桜島」溶岩なぎさ公園足湯
アイランドビューバス
14:00 湯の平展望所
アイランドビューバス
15:00桜島港フェリーターミナル
桜島フェリー
15:30 桜島フェリー
16:00 鹿児島港 桜島フェリーターミナル
天文館へ移動し散策
17:00 天文館発
リムジンバス
18:00 鹿児島空港到着
空港でお土産、グルメを堪能し、フライト
5.3指宿砂蒸し温泉&カツオ堪能コース
薩摩半島の南に位置する指宿まで空港から2時間、ちょっと遠いですが、指宿でしか体験できない砂むし温泉と、鹿児島の絶品グルメの一つ鰹料理を堪能するコース。
ただ、指宿まで訪れるのであれば日帰りではなく、是非1泊2日でゆったりと行かれることをお勧めします。
10:00 鹿児島空港発
リムジンバス(直行)または鹿児島中央駅から指宿枕崎線利用
12:00 指宿市内
絶品の鰹料理を堪能。特に鰹の腹皮(はらみ)は鹿児島でしか味わえない絶品!
13:00 砂むし会館砂楽
錦江湾を眺めながら砂むし温泉を満喫。アツアツの砂に埋もれながら身体の芯まであったまりましょう
16:00 指宿市内
リムジンバス(直行)または鹿児島中央駅まで指宿枕崎線利用
18:00 鹿児島空港到着
空港でお土産、グルメを堪能し、フライト
6.那覇空港からの日帰り旅行モデルコース
6.1.国際通りと首里城満喫コース
沖縄と言えば国際通りと首里城!という方におすすめ。ゆいレールだけで簡単に周遊できます。
11:00 那覇空港発
ゆいレール
11:30 牧志公設市場
沖縄ならではのグルメランチを堪能
個人的なおすすめはもずくの天ぷら!
国際通りでの食べ歩きやショッピングも
ゆいレールで移動
14:00 首里城
玉陵・金城町石畳も散策して琉球王国の風情を感じてみては?
ゆいレールで移動
18:00 那覇空港到着
那覇空港で〆の沖縄グルメ堪能。あるいは展望デッキから滑走路越しに美しい沖縄の海を眺めるも良し!余韻に浸りましょう
20:00 東京羽田へフライト。22:30頃には到着できます。
6.2 沖縄と言えば青い海!ビーチ満喫コース
沖縄といえば青い海!でもきれいなビーチは空港から遠いんじゃ…
そんなことはありません!路線バスで簡単にアクセスできるビーチをご紹介します!
11:00 那覇空港発
路線バス
11:30 瀬長島ウミカジテラス
那覇空港の滑走路の延長線上にある島。離発着する飛行機と、澄んだ青い海の両方を楽しめる、海と空の絶景をお楽しみください
路線バス
12:30 豊崎美らSUNビーチ
人工ビーチですが、イメージ通りの沖縄の海が広がります。海水浴をしてもよし、海辺を散策しても良し
徒歩
沖縄アウトレットモールあしびなー
ビーチから徒歩圏内に大規模なアウトレットモールがあります。沖縄土産やグルメも堪能できるので、ビーチで遊んだ後に訪れましょう。沖縄ならではのお魚を使った寿司屋もありますよ。
路線バス
18:00 那覇空港到着
7.九州空港からの日帰り旅行モデルコース
7.1門司港レトロ散策コース
大正ロマンを感じるレトロな港町の歴史と自然、そして地元グルメを楽しむことができる、門司港特化型日帰りコースです。
10:00 北九州空港発
リムジンバスで小倉駅へ、そこから鹿児島本線で3駅、門司港駅へ。
11:00 門司港駅到着
夕方の飛行機の時間に合わせ、自由に街を散策しましょう。19時の飛行機であれば、17:30頃まで滞在可能です。
色々な名所はありますが、次のようなところを気が向くままに巡ってみてはいかがでしょうか。
門司港駅舎
明治時代に建てられた赤レンガの駅舎で、重要文化財にも指定されています。美しい外観とレトロな雰囲気で、訪れる人々に魅力的な印象を与えます。
門司港レトロ観光船
門司港と下関を結ぶ観光船で、関門海峡を渡りながら絶景を楽しむことができます。海峡の美しい風景と船の旅を堪能できます。
旧門司税関
1909年に建てられた歴史的な建物で、現在は観光施設として一般公開されています。赤レンガの外観と白いドームが特徴的です。
門司港レトロ展望台
門司港地区を一望できる展望台。海峡を挟んで見える関門橋や下関の町並みが美しく、観光スポットとして人気です。
門司港レトロビルディング
明治時代に建設された、赤レンガのビルで、レトロな雰囲気の中でショッピングや観光が楽しめます。
レトロ地区の建物群
歴史的な建物が立ち並ぶ地区で、これらの建物は明治から大正時代にかけて、門司港の繁栄を物語っています。
大里港運事務所
明治時代に建てられたレンガ造りの事務所で、現在は観光施設として利用されています。港の歴史に触れることができます。
海峡ドラマシップ
関門海峡に関する展示や体験ができる博物館。海峡の歴史や航路の歴史を学べる施設です。
関門海峡展望台
門司港レトロから少し歩いた場所にある展望台で、関門海峡を一望できます。関門橋や下関の美しい景色を楽しめます。
また、門司港エリアで是非食べてほしいものが「焼きカレー」。焼きカレーは、カレーにチーズをのせてオーブンで焼いたユニークな料理です。ドリアのカレー版のようなイメージでしょうか。珈琲にもぴったり合いますよ。
7.2.関門海峡探訪コース
関門海峡の自然景観とともに、歴史的な場所を巡りながら、地元グルメや文化を堪能する充実したプランです。
10:00 北九州空港発
リムジンバスで小倉駅へ、そこから鹿児島本線と路線バスを乗り継いで、下関唐戸市場を目指します。
唐戸市場でのランチを堪能するため、先に下関側に行くことをお勧めします。決して遠くはないのですが、乗継やらなんやらで意外と時間がかかります。
12:00 唐戸市場
新鮮な海の幸を堪能。特に下関と言えば、言わずもがなふぐ!是非ともフグ料理を食べていきたいところですね。
路線バス・(ロープウェイ)
13:00 火の山公園展望台
火の山公園の展望台から、雄大な関門海峡の景色を望みましょう!圧巻です!
※火の山公園にはロープウェイがあったのですが、老朽化のため、なんと2024年11月をもって営業終了となってしまいました。2026年度中にはゴンドラとして「生まれ変わるそうですが、それまでは訪問ハードルが上がりますね。
15:00関門トンネル人道散策
下関側から歩いて門司港側へ!
関門海峡の下を歩いて渡る体験は、他ではなかなかできない貴重な経験です。
福岡県と山口県の県境表示もあるので記念撮影をお忘れなく!
トンネルを抜けたら門司港レトロ地区を目指しましょう。
関門トンネルを出た先の近くに、門司港レトロ観光線の関門海峡めかり駅があります。
観光用トロッコ列車で潮風にあたりながら門司港駅へ。
日にちや時間帯によっては運航がありませんので、徒歩またはバスでの移動となる場合もあります。
そのあとは時間の許す限り、門司港レトロ地区で余韻に浸りましょう。
8.まとめ
飛行機でしか行けない場所でも十分日帰りで楽しめそうだなと感じていただけましたでしょうか?今回は公共交通機関で簡単に観光地にアクセスできる空港を厳選しご紹介しましたが、他にも魅力的な空港はありますし、レンタカーを活用することで、さらに楽しみの幅が広がります。そしてJALの「どこかにマイル」を使えば、気軽に新たな場所を発見でき、充実した日帰り旅行を楽しめます。次の休暇に、少しの冒険を加えてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!