今回は格安路線を探せ!シリーズ番外編です。
スカイメイト運賃を検証していきます。
スカイメイトとは、満12歳以上26歳未満の利用者に限り、搭乗日当日に出発空港にて空席がある場合に利用できる運賃です。
JRでいう学割のようなもので、普通運賃よりも安く搭乗することができます。
スカイメイトは年末年始などを含め通年利用することができます。
ただし期間Ⅰ,期間Ⅱで料金設定が異なり、後者では高くなります。
期間Ⅰ:10/28~11/30, 1/7~2/28
期間Ⅱ:12/1~1/6, 3/1~3/30
今回、スカイメイトを利用してお得にJGC回数修行ができる路線がないか調べ、安い順に一覧表にしました。
なお本当は全路線をご紹介したいところですが、JAL便だけでも相当な数になることがお分かりいただけるかと思います。
したがって期間Ⅰでの設定が10,000円未満のものに絞って比較しました。
10,000円という基準は回数修行においては決して安いというわけではありません。
しかし先得運賃より高めの設定が多い中で10,000円未満で、しかも当日に搭乗できるというメリットを踏まえると、10,000円でも十分安いのではないかと判断しました。
期間Ⅰが10,000円未満の路線は上記31路線が該当しました。
期間Ⅰの安い順に並べました。
期間Ⅰ | 期間Ⅱ | ||
10/28~11/30, 1/7~2/28 | 12/1~1/6, 3/1~3/30 | ||
1 | 南大東-北大東 | 4950 | 5000 |
2 | 丘珠-釧路 | 5000 | 5000 |
3 | 丘珠-函館 | 5000 | 5000 |
4 | 函館-奥尻 | 5000 | 5000 |
5 | 宮古-多良間 | 5050 | 5100 |
6 | 奄美大島-喜界島 | 5200 | 6200 |
7 | 徳之島-沖永良部 | 6000 | 7050 |
8 | 那覇-久米島 | 6450 | 7500 |
9 | 石垣-与那国 | 6450 | 7500 |
10 | 出雲-隠岐 | 6800 | 8000 |
11 | 大阪-但馬 | 6900 | 8100 |
12 | 鹿児島-種子島 | 7000 | 8200 |
13 | 石垣-宮古 | 7100 | 8100 |
14 | 奄美大島-徳之島 | 7300 | 8600 |
15 | 丘珠-利尻 | 7500 | 7500 |
16 | 丘珠-三沢 | 7500 | 7500 |
17 | 鹿児島-屋久島 | 7600 | 9000 |
18 | 東京-名古屋 | 9000 | 13500 |
19 | 那覇-与論 | 9300 | 10050 |
20 | 大阪-出雲 | 9500 | 12500 |
21 | 東京-山形 | 9600 | 12450 |
22 | 東京-大阪 | 9800 | 11000 |
23 | 大阪-福岡 | 9800 | 10800 |
24 | 東京-小松 | 9800 | 12800 |
25 | 大阪-松山 | 9800 | 12750 |
26 | 大阪-大分 | 9800 | 11800 |
27 | 福岡-宮崎 | 9800 | 12000 |
28 | 札幌-女満別 | 9800 | 12800 |
29 | 札幌-青森 | 9800 | 12800 |
30 | 那覇-宮古 | 9900 | 12450 |
・最も安い南大東-北大東は孤島を結ぶ国内最短路線!
最も安いのは4,950円の南大東-北大東線でした。
この路線は、以前紹介した沖縄から東へ約300kmの絶海に浮かぶ大東諸島の島、南大東島と北大東島を結ぶ路線です。
参考記事→[格安路線を探せ!] 那覇発 全路線の先得運賃を徹底比較!(4)
この路線、日本国内で最もフライト時間が短いことで有名です。
両空港の距離はわずか8マイル、搭乗時間は離着陸前後を含めわずか20分です!
実際に飛んでいる時間は5分とかではないでしょうか。
・最強のスカイメイト路線! 北海道エアシステム(HAC)
表中次の路線にご注目ください。
丘珠-釧路
丘珠-函館
函館-奥尻
丘珠-利尻
丘珠-三沢
いずれの路線も5,000円または7,500円と格安になっています。
しかも期間Ⅰ、期間Ⅱともに料金は変わりません!
これら路線、全て北海道エアシステム(HAC)の路線なのです!
HACは札幌市にある丘珠空港を拠点とし、函館、釧路など道内を中心に計5路線を運航しています。
またJALグループに属し、予約はJALホームページで他JAL便と同様に行えます。
先得運賃でもお得な運賃が設定されていますが、スカイメイトはそれを上回るお得さです!
したがって満26歳未満の条件さえ満たすことができれば、急に回数修行をしたいと思った翌日にじっこうすることもできるのです!
一方で注意点もあります。
HACで使用されている機材は、全てSAAB340B型機となっています。
SAAB340B型機はスウェーデンのサーブ社とアメリカのフェアチャイルド社が共同開発した小型のプロペラ機で、JACでも使用されています。
座席数が極めて少なく、たったの36席しかありません。
道内の地域輸送に特化した航空会社なので適切な供給量なのかもしれませんが、この座席数では満席となることもよくあるのではないかと思います(利用したことありませんので不確かですが)。
したがって実際に回数修行として一日何便も搭乗できるかは、やってみなければわかりません。
・奄美大島を中心に鹿児島離島線がお得!
次はこちらの路線群をご覧ください。
奄美大島-喜界島
奄美大島-徳之島
徳之島-沖永良部
お分かりの通り、奄美大島を発着する3路線と、さらに奄美大島から徳之島を経て沖永良部へと乗り継ぐことができる路線がお安くなっています。
上記路線は基本的に日本エアコミューター(JAC)による運航路線です。
JACは、鹿児島空港を拠点として鹿児島県離島及び西日本の地域輸送を担うJALグループの航空会社です。
関連記事→[格安路線を探せ!] 鹿児島発 全路線の先得運賃を徹底比較!(7)
JACは国内で天草エアライン(AMX)に次いでATR機を導入したことで話題となりました。
ATR機は翼が窓の上側にある、乗降口が後方にある、さらに客室前側にはボックス型、つまり進行方向後ろ向きの座席が設置されていることが特徴です。
・与那国島にもいける!お得な沖縄離島路線
次にご紹介するのは表中緑色の路線群です。
那覇-与論
那覇-久米島
那覇-宮古
宮古-多良間
宮古-石垣
石垣-与那国
こちらも那覇から乗り継いでいくことができ、
これらは主に琉球エアコミューター(RAC)による運航路線です。
RACは那覇空港を拠点として、沖縄県内の離島輸送に特化した地域航空会社です。
RACは短距離路線が多く料金が安い、また一日の運航便数が多いことからも、回数修行によく利用されることは以前にもご紹介しました。
ここでご紹介したRAC路線と先ほどのJAC路線をマップ上で確認してみましょう。
JACとRACのスカイメイト運賃10,000円未満の路線を組み合わせて、なんと喜界島から沖永良部、那覇から与那国まで乗り継いで行くことができます。
また10,000円は超えてしまいますが、沖永良部-那覇線も運航されており、期間Ⅰでは11,850円となっています。
お気づきでしょうか?これらを組み合わせることで、喜界島から与那国まで途中奄美大島、徳之島、沖永良部、那覇、宮古、石垣を経由して、実に7路線を乗り継いでいくことが理論上可能となります!
では上記7路線を連続して搭乗するプランを検証してみましょう。
まず喜界島→与那国へと移動する場合、次のようになります。
喜界島 10:30→奄美大島 10:50
奄美大島 15:55→徳之島 16:25
徳之島 10:05→沖永良部 10:35
沖永良部 11:05 →那覇 11:50
那覇 14:25→宮古 15:20
宮古 17:10→石垣 17:45
石垣 1015→与那国 10:50
残念ながら徳之島、石垣それぞれで1泊ずつ必要となり、2泊3日の旅となります。
次に与那国→喜界島へと移動する場合はどうでしょうか?
与那国 09:15→石垣 09:45
石垣 14:30→宮古 15:00
宮古 15:55→那覇 16:40
那覇 12:25→沖永良部 13:20
沖永良部 13:55→徳之島 14:25
徳之島 14:55→奄美大島 15:25
奄美大島 09:45→喜界島 10:05
こちらも那覇、奄美大島それぞれで1泊ずつとなります。
したがってこの7路線乗り継ぎルートは回数修行向けとはなりませんが、離島めぐりとして楽しむには面白いのではないかと思います。
今回はここまでとさせていただきます。
次回更新回ではもう少し他の路線にも触れていく予定です。