2021年1月24日、JGC修行で伊丹から3フライト搭乗する予定でした。しかし1レグ目、JAL114便伊丹発羽田行が出発直前に欠航!!
なぜ欠航となってしまったのか?乗り継ぎ便も含めた今日のフライトはどうなってしまうのか?JAL欠航対応の体験を記します!
目次
1. 当初の予定:一日で3フライトするはずだった
2. 第1レグ目が機材不具合で欠航!
3. 選択肢:日程変更か、購入し直して沖縄行くか
4. 欠航カウンターは激混み!でもJGC・JGPステータスなら安心!
5. まとめ
1. 当初の予定:一日で3フライトするはずだった
当初の予定では、下記のように一日で伊丹→羽田→那覇→伊丹と三角飛びをするはずでした。
時刻 | 便名 | 出発 | 到着 | |
1 | 1130-1235 | JAL110 | 伊丹 | 羽田 |
2 | 1335-1630 | JAL917 | 羽田 | 那覇 |
3 | 1805-2000 | JAL2088 | 那覇 | 伊丹 |
保安検査場通過の際には羽田以降の2便も乗り継ぎ便とみなされ、3フライト分全てが表示された超ロングレシートが発行されました!
これには保安検査のお姉さんもびっくり!ちょっと恥ずかしかったですね笑
乗り継ぎ時間もややタイトになっており、羽田では1時間、那覇では1時間35分となっていました。このいずれか1便でも乗り遅れることがあれば、本日中に大阪伊丹に戻ることはできないのでした。
2. 第1レグ目が機材不具合で欠航!
第1レグ目、伊丹発羽田行JAL114便は11:30に伊丹空港を出発する予定でした。しかし機体整備中とのことで、11:30を過ぎても搭乗が始まりませんでした。
そしたらしばらく待っていたらなんと欠航に!!
GSさんから1階の欠航カウンターで振替・払い戻しの対応をするとのアナウンスがあり、搭乗口付近で待機していた乗客は我先にと到着ロビーへと向かい始めました。
私も取りあえず制限エリア外に出ようと思いましたが、機長さん・整備士さんから欠航に関する説明があるとのことで聞くことに。
とっさに録音し記録に残したので、その内容を記します(一字一句完全には再現しておりません)。
機長さん
「本日当機の羽田発伊丹行111便は、伊丹まで雲中の飛行が大部分となりまして、巡航中に翼のエンジンに氷が付かないようなシステムがございます。このエンジンの穴から空気を送るシステムの一部に不具合の警報がありました。その後、雲をできるだけ回避しつつ、我々がしなければならない処置を施したのち、伊丹空港へと着陸いたしました。ただしこの飛行機、実際に整備士の方に確認していただいたところ、機体の本来通るべきパイプから空気が漏れていることから、これを処置しないと羽田空港へと出発することができません。このパーツの修理にどれぐらい時間がかかるかということを、先ほど11:15頃まで様子を見ていたのですが、原因究明にあたっているところでございます。この実際に空気が漏れている場所が特定できていないため、修理に取り掛かることができません。また羽根の部品に関しましても、羽田に連絡をして、羽田空港から取り寄せないといけないということで、この便は修理に非常に時間がかかる、または修理の見込みが立たないため、やむなく欠航とさせていただきました。」
整備士さん
専門的な部分な部分につきまして、左のエンジンから高圧空気を機体に供給して使用しているのですが、こちらが漏れ出している可能性があるということで、その表示が出ました。地上につきまして、こちらで詳細にチェックしたところ、点検口に開けないと中身はよくわからないのですが、高圧空気が漏れている音がするということで、実際に漏れている可能性が高いとは思います。しかしながら点検口を開けるのに今非常に手間取っておりまして、こちら確認して部品の交換を行うまで非常に時間がかかるという見通しとなっております。そのため、当便は欠航ということにさせていただきました。
ということで、伊丹空港に向かうときには既に不具合が発生してしまっていたようです。
羽田行114便が欠航してしまったのはとても残念ですが、伊丹行き111便が無事伊丹空港へ着陸できたのは一安心ですね。
3. 選択肢:日程変更か、購入し直して沖縄行くか
さて搭乗する便が欠航となってしまった場合、大きく3つの選択肢があります。
- 代替便に搭乗(当日or別日、自社 or 他社)
- 旅行中止(全額払い戻し)
- 代替交通機関を利用(新幹線など)
伊丹-羽田便はドル箱路線なので、通常ならJALだけでも1時間に1本以上。ANAも同程度運行されているので、比較的簡単に代替便に振替えられそうです。
しかし現在コロナ感染拡大により大幅に減便中。次のJAL便は15:30発と、当初の4時間遅れとなってしまいます。
羽田空港への到着は16:35。当然那覇便への乗り継ぎには間に合いません。
そこで羽田→那覇便も遅い便へ変更することもできますが、そうすると那覇→伊丹最終便(当初の予定便)に間に合わなくなり、当日中に帰れなくなってしまいます。
したがって私に残った選択肢は3つ。
- 伊丹→羽田→那覇を伊丹→那覇直行便に変更する
- 別日に振替える
- 旅行中止(全額払い戻し)
ここで1番の場合、タダで振替となるのではなく、伊丹→羽田→那覇を全額払い戻しの上、伊丹→那覇を新たに購入しなければならないということでした。
私の場合スカイメイト運賃が利用できるのでタダでの振替よりも安く済むことにはなりますが、使えない場合は普通運賃になっていたのでしょうか?
JGC修行にありがちな常識的な乗り継ぎルートでない場合、欠航には注意が必要ですね。
色々悩んだ挙句、私は2番を選択。翌週末に振替えることにしました。
なお私のようなキチガイ修行ではなく純粋に東京へ行く乗客には、JAL後続便または新幹線での振替を提案されていたようでした。
参考までにANAの空席情報を見てみると…
これは酷い!そもそも午前中全便欠航、初便の14時発も満席と、とても代替できる状況ではありませんでした笑
4. 欠航カウンターは激混み!でもJGC・JGPステータスなら安心!
欠航となり、振替え・払い戻し対応のため、1階出発カウンターの一角に欠航カウンターが設置されました。
当然ながら、搭乗予定だった人たちが一斉にやってくるわけです。コロナ前の活気を取り戻したかのような大賑わい、いや大混雑となりました!
しかしこんな惨状でも、上級会員なら安心です!
JGCカウンター・ファーストクラスカウンターでも振替え・払い戻し対応が実施されていました。
もちろんこちらもJGC会員やJGP・ダイヤモンド会員が一斉にやってくるため待ち時間は生じますが、一般カウンターに比べればごくわずかです。
私も10分ぐらい待つだけで順番がまわり、振替え対応していただきました。
5. まとめ
今回初めてJGC修行中での当日欠航を経験。
2019年の全80フライトにも及ぶ回数修行では遅延こそあったものの、一度も当日の欠航はなかったため、新たな経験値を積むこととなりました。
今回は当日中の振替えができず修行延期となりましたが、1レグ目の欠航で助かったという気持ちが大きいです。
もし2レグ目羽田→那覇が欠航となっていた場合、当日中に伊丹に戻るには那覇行きを諦め、自費で羽田→伊丹を購入しなければなりませんでした。スカイメイト運賃が使えるものの、FOP単価としては散々たるものとなってしまいます。
そして3レグ那覇→伊丹が欠航となっていた場合、当日中に伊丹へ帰ることができません。翌日の予定にも影響が出て、完全に詰んでいました。
したがって今回の欠航は不幸中の幸い。むしろ貴重な体験として刻むことができたとポジティブに捉えることにしました。
改めて振替便の修行記録も公開します。お楽しみに!
※おまけ
欠航関連のエピソードとして、2019年8月にキャセイパシフィックの欠航騒動に巻き込まれました。成田→香港→バンコクのうち後者のフライトが欠航となり、エチオピア航空に振替え。しかしなんとこのエチオピア航空がキャセイからの接続を待たず出発してしまい、デモ真っ最中の香港に放り出されました。
香港デモによるキャセイパシフィック欠航騒動に巻き込まれました!!