[JGC修行第1弾] 国際線仕様機で行く東京-中部4レグ修行 ~概要説明~
ついにやってきたJGC修行決行の日!
記念すべき1レグ目はこちらです!
JAL201便 羽田→中部
今日は1日で4レグ稼ぐことになります。
これまで飛行機には何度も乗ってきましたが、1日に4回も搭乗するのはもちろん初めてのことです。
一体どんな旅になるのか。
1月某平日の朝7時、そんなことを頭に思い浮かべながら、羽田空港国内線第1ターミナルに降り立ちました。
幸い天候に恵まれ、太陽の優しい日差しに包まれた羽田空港から修行開始となりました。
これまでに何度も見た羽田空港の電光掲示板と保安検査場。
眺めていると改めて羽田から高頻度で全国各地に飛行機が飛んでいるんだと実感します。
しかしこれらに搭乗する多くの人は1便搭乗したら今日は終わり。
私のようにこれから4回も乗って、東京-中部を2往復しようという馬鹿は”あまり”いないことでしょう。
ところで平日の朝だからでしょうか。
いつも混んでいる印象の羽田空港ですが、やたら空いているんです。
自動チェックインカウンターも手荷物預けカウンターもガラガラ。
行けばすぐにでも手続きできる状態です。
JGCカウンターや専用セキュリティーレーンは言うまでもありません。
ちょっと不思議だなーと思いつつ、自動チェックイン機に。
私は基本チケットレス人間なので、これまではJAL カードのタッチアンドゴーを利用していましたが、JGC修行では一回一回搭乗券を発券することにしました。
ところで他いくつかの回数修行ブログから得た情報では、有人カウンターで3レグ分まで発券してもらえるとのことでした。
しかし前々から疑問だったのですが、自動チェックイン機ではどうなるのでしょうか?
試してみたところ…
往復分の搭乗券ということで、羽田→中部→成田の往復分の搭乗券が発券できました。
つまり、
(1) JAL201 羽田[08:15]→中部[09:15]
(2) JAL3084 中部[14:50]→成田[16:00]
のみの発券ということになりました。
もし有人カウンターでだったら1,2,3レグ目の発券となっていたのでしょうか?
ちょっとした実験を終えて、保安検査場を抜けて制限エリア内に。
17番ゲートだったので北ウィングの先っぽの方です。
丁度途中にはカードラウンジ「POWER LOUNGE」があるので短時間ですが寄っていくことにしました。
コーヒーと朝限定のクロワッサンを堪能しつつ、外を眺めよう!
…と言いたかったのですが外はかなり寒いらしく、窓ガラスが曇っていました(’A`|||)
なお正面に写っている機体がこれから搭乗するセントレア行きボーイング737-800でございます。
一息つき良いお時間となったので17番ゲートへ!
搭乗時間間近の到着となりましたが、搭乗口の周りはそれほど人は集まっていませんでした。
しかし優先搭乗の方はそれなりにいるようで…
30~40人はいるんじゃないかなという感じ。
全乗客数に対しなかなか高い割合だなと思っていたところで、搭乗の順番がやってきました。
機内に入り込みましたが、いつもと違う雰囲気を実感。
もう何度も書いているので今更ですが、国際線機材なんですね!!
しかし
(こちらも事前調査済みでしたが)ちょっと古めの座席のやつです。
国内線仕様の黒い革張りシートになれている身としてはかなり新鮮味のある座席でした。
なおこれと全く同様の国際線機材は4レグ目にも搭乗しているので、記事構成の都合上機内レビューは別記事にまわします。
国内線でも大活躍の737-800。
この安全のしおり、国内線で737-800を使ったことがある方は何か違和感を感じないでしょうか?
こちらも後ほど別記事で説明しますね。
座席は54A。
前方に翼はありますが、ちゃんと横や下の景色が見える場所を確保しました。
さて機内に乗り込み席についた後の状況を思い浮かべてみてください。
CAさんたちが頭上の荷物入れのチェックやシートベルトの確認にまわり、機内アナウンスで機長は○○、客室乗務員は○○とCAさんがアナウンスしますよね?
しかしこのフライトは違いました。
出発前に機長アナウンスが始まったのです!
まず当機はセントレア空港行きであること(中部ではないんですね)、
次に飛行時間が45分で、飛行高度にも言及していました。
さらに離陸後旋回後しながら右手に東京湾を眺め、飛行中に左側に富士山、そして日本アルプスの山々も見えると案内していました!
まるで遊覧飛行かのようなアナウンスです。
これで終わりかと思いきや、引き続きなんと英語と中国語でもアナウンスをし始めました!
なんて語学に堪能な機長さんなんだと驚きを隠せません。
実際国際線乗り継ぎ利用の乗客が多いようで、国内線なのに外国人の方も多く見られ、私の隣も欧米の方でした。
外国人の方にも日本の空からの風景を楽しんでもらおうという、機長さんのサプライズでもあったのでしょう。
飛行機が動き出し、滑走路へと向かいます。
ちなみにこの便のCAさん達も極めて優秀なグループのようで、搭乗開始が8:00、出発時刻が8:15だったのですが8:10には全乗客の着席まで終了し、5分もゆとりのある落ち着いた出発となりました。
途中でANAのスターアライアンス塗装機の姿が!
機体の文字といい尾翼の5つ星といいかっこいいですよね!
この日は本当に天気が良くて、滑走路越しにゲートブリッジが見えました。
ちょっとばかり他の飛行機の離陸を待つなんてこともありましたが…
羽田にしてはすぐ離陸の順番がやってきました。
滑走路や誘導路を眼下にどんどん高度を上げていきます。
さて羽田空港に詳しい方なら、写真からどの滑走路からどの方向に離陸したかわかるかもしれません。
羽田空港には滑走路が4本ありますが、今回は赤矢印のように北西の方角に向かって離陸しました。
機長アナウンスの内容を思い出してください。
離陸後旋回しながら”右手”に東京湾が見えると言っていたのです。
おわかりいただけたでしょうか?
もしこれが本当なら、機体は次のように進むことになります。
東京臨海部の海岸に沿って右に旋回し、東側へと進路を取ることになります。
羽田から見てセントレアは西の方角、つまり真逆です。
なんで左に旋回しないの????
離陸でスピードを上げ始めた瞬間にこんな疑問が生じたのでした。
予想通り機体は右に旋回してしまいました。
しかしこのおかげで思いもよらなかった東京遊覧飛行が実現したのです!
早速まず左手にお台場とレインボーブリッジがお目見えです。
臨海副都心を眺めながら高度を上げていきます。
お台場・新木場を超えると特徴的な形をした2つの人工島が見えます。
マグロで有名な水族館がある葛西臨海公園です。
そしてそのお隣がディズニーリゾート。
ディズニーを越えたところで、図ったかのように左へ急旋回。
180度旋回して進路を西に取りました。
今度は北側からディズニーを眺めることになりました。
そして奥の方にはゲートブリッジと羽田空港も見えます。
上の写真は荒川上空あたりで東京23区の東部にあたります。
ここから東京都心部へと突き進んでいきます。
問題です!次の写真はどこを飛んでいるでしょうか?
下の方に白い物体がありますよね?東京ドームです!
なので東京都心ど真ん中、文京区あたりでしょう。
新宿の高層ビル群も見えます。
高度もそれなりに上げてきたようで、高層ビルもちっちゃく見えます。
この辺りで安定飛行に入り、シートベルト着用サインも消灯しました。
眼下の都会の街並みもいいのですが、ふと遠くを見ると富士山の姿が!
東京都心の地上からも富士山が綺麗に見えたことでしょう。
さあこれで分かったことでしょう。
おおざっぱですが羽田を離陸して、次のような飛行ルートをとっていたことになります。
まさに東京遊覧飛行となったわけです。
飛行機は本当に早いもので、あっという間に都心部を抜けて東京西部へと進んでいきます。
下に滑走路らしきものが。
調布飛行場か米軍横田基地のどちらかだと思いますが、横田基地上空は管制上の問題からきっと通らないだろうということでおそらく調布飛行場です。
※後日読者さまから横田基地だとコメントを頂きました。
調布飛行場からは大島など東京離島部に新中央空港が就航しています。
東京西部に住んでいないと使いにくいのではと思いますが、気になる空港・路線ではあります。
そして東京遊覧飛行は終わり、山間部へと入っていきます。
まさに冬の朝の山々という感じ。
もやがかった山の風景がなんとも形容しがたい絶景です!
そしてついに、左手正面に富士山のお目見えです!
短距離路線で比較的低いところを飛んでいることもあり、ほぼ正面に富士山が見えました!
手前には山々の輪郭が連なり、澄んだ青空と白い雲の背景で絵葉書のような光景です。
飛行機からこんな素晴らしい富士山を見たことはありません。
これは早速今回の旅の大目玉かもしれないと思いました。
このとき外国の方も多い機内は歓声に包まれ、富士山撮影大会が開催されていました。
隣に座っていた欧米の方もスマホを手にもって窓の外を撮りたそうにそわそわしていたので、
「遠慮なく撮ってくださいな(・∀・)」
という感じで伝えたところ、無事富士山の写真を収めておりました。
はるばる日本を訪れた外国の方にとって最高の思い出になったに違いありません。
富士山は過ぎましたがまだまだ絶景スポットは続きます。
富士山を過ぎて、今度は日本アルプス上空へと差し掛かりました。
先ほどよりも明らかに険しい山々が雪化粧された姿は圧巻です。
普段都市部に住んでいると忘れがちですが、日本国土の3/4は山で占められています。
こうして空から山の景色を眺めていると、日本って景色に恵まれた国なんだなとしみじみ感じました。
日本アルプスを越えたところで、少しずつ高度を下げ左へ旋回。
そのおかげで再び富士山の姿を拝めることができました。
このフライトは言うまでもなく天気に恵まれたフライトでしたが、高度を下げているときにちょっと分厚い雲へ突入。
ずっと安定して穏やかなフライトでしたが、このときだけガタガタと小刻みな揺れを体験しました。
これを抜けると海に抜けました。
具体的にどこかはわかりませんが、愛知県に到達していることだけは確かでしょう。
旋回などを繰り返し、いよいよ着陸へ。
セントレアは海上空港なのですぐ下まで海が迫り、ちょっと怖いです(笑)
無事に着陸!
国際空港なので搭乗口までしばらく走り続けるかと思いきや、軽快に走り続け2分程で到着口へ。
時刻は9:13。羽田を出発して1時間とあっという間のフライトでした。
この短い1時間に東京遊覧飛行と富士山、そして日本アルプスの絶景を楽しむことができたのですから、なんて密度の濃いフライトだったことでしょうか。
1レグ目から最高すぎるフライトだと思っていたところで、最後の最後にまたサプライズが!
シートベルト着用サイン消灯後、また機長アナウンスが始まったのです!
もちろんCAさんの機内アナウンスは別ですでにありました。
内容についてはメモを取り忘れたので残念ながら覚えていませんが、最後の最後まで乗客に最高の思い出を提供してくれた機長さんでした。