JAL3087便 成田→セントレア(3) ~国際線高級エコノミー”JAL SKY WIDER”体験記~ [東京・中部4レグ修行(9)]

前回記事
成田空港第2ターミナルで海外旅行出発気分を味わう [東京・中部4レグ修行(8)]

朝8時頃に羽田からの1レグ目に搭乗してから早12時間、本日のフライト数はやっと折り返し、成田→セントレア便に搭乗です。

この3レグ目では1レグ目の”ザンネン国際線仕様機”とは異なり、JAL自慢の設備”JAL SKY SWEET Ⅱ”と”JAL SKY WIDER”を備えた豪華機材でした。

夜間のフライトということもあり外の景色はあまりレビューできません。

そのため本記事ではJAL SKY WIDERの搭乗レビューがメインとなっております。

搭乗するのは成田18:30発のJAL3087便。

18:10頃から搭乗案内開始となりました。

この便の搭乗順番は、優先搭乗に続いて後方座席ではなく、”窓側席”からの案内となっていました。

JALは基本的に後方座席、前方座席の順だと思い込んでいたのでちょっと驚きました。

私は後方かつ窓側だったのでさっさと搭乗することに。

前回記事で触れましたが搭乗口は1階にあるため、改札機を抜けるとすぐ2階に上がることになります。

2階に上がってしまえば他の一般的な空港と変わりません。

窓から停泊している機体を眺めながら中へと向かいます。

機内に乗り込み、ビジネスクラスエリアを抜けエコノミー区画へ。

なんだこの明るい座席は!!

普段の国内線黒革シートに慣れているとずいぶんと明るく感じます。

そして明るくはあるものの派手ではなく落ち着いた素敵なデザインだという印象を受けます。

機体はボーイング767-300ER。

航続距離10,460kmを誇る頼もしい機体です。

通路は2列あり天井も広々、国際線用にも十分ふさわしい空間です。

ボーイング737-800もいいのですが狭いんですよね…。

座席配置は2+3+2。国内線仕様と同じです。

立派なヘッドレスト。

この座席のヘッドレストは随分快適な感じでしたが、ヘッドレストなしの国内線革張り座席でも快適だなという感想でした。

国内便なので背面モニターは使えません。

しかし出発時の非常案内ビデオは流れていました。

足元も国内線座席と同様に余裕があり、少し足をぶらつかせることもできます。

新間隔エコノミーと宣伝しているのも納得。

これなら長い国際線フライトにも耐えられそうです。

前座席背面の左側にUSBポートがあります。

今後国内線使用機材でも順次導入されることが発表されましたがこんな感じになるのでしょうか。

USBポートからは出発前からフライト中、着陸後もずっと充電できました。

国際線区間限定ということもないようです。

夜間のフライトのため離陸時に一旦暗くなりましたが、照明の色使いが国内仕様機とはちょっと異なるような…?

証明の色はうろ覚えなので搭乗する際に意識して観察してみてください。

モニター下に小さいリモコンがありますが、暗い機内でも使いやすいように白く光るようになっています。

さて成田空港は広く、そして大混雑する空港です。

そのためか飛行機が動き出してからひたすら走り続け、ときには停止したりとなかなか離陸してくれません。

このことは時刻表からも読み取ることができ、1レグ目の羽田→セントレアの所要時間がちょうど1時間であるのに対し、成田→セントレア便は1時間20分。

羽田と成田の距離で20分余計にかかるはずがなく、成田空港の特性によるものなのでしょう。

ひたすら離陸まで待ち続け、やっと窓から滑走路の長細い光が見えた時の安堵感といったら…。

離陸し上昇していく際に、駐機場で羽を休めている多数の日航機を眺めることができました。

写真はあまりうまく撮れませんでしたが、この光景を見てこれから海外に行くんだという思いを皆抱くのでしょう。

安定飛行に入り、テーブルを出してみることに。

背面モニターがあるのでテーブルは折りたたみ式になっていました。

このままでも飲み物と小物を置くことができます。

縦にパカっと開くと

立派な長方形のテーブルの登場です。

これがなかなか大きくかつ安定していて、ほとんどぐらつきません。

安心して飲み物や食事を置いたり、PC作業をすることができそうです。

なおドリンクサービスではコンソメスープを注文。

このドリンクサービス、JAL国内線では当たり前のようなサービスですが、4レグ目でまた少し触れることになります。

ここではボーイング767-300ERの国際線仕様機ではドリンクサービスがあったとだけ協調しておきます。

途中このような街明かりがところどころ見えましたが、機内wifiはないので一体どこを飛んでいるのかわからず。

おそらく1レグ目の羽田→セントレアに似た山間部ルートを飛行しているのだと思い込むことにしました。

いつもまにか快適な新間隔エコノミー座席に包まれて眠っていたらしく、気が付いたときにはセントレア着陸寸前になっていました。

そして再びセントレアへ。

定刻通り19:50の到着。

実に5時間ぶりのセントレア。

しかし今度は35分で乗り継ぎ、最終目的地羽田へ向かわなければなりません。

到着後すぐに荷物運搬用の車たちがやってきて、すぐ下で預け手荷物の運搬作業が始まりました。

機内から運び出される風景なんて初めて見ましたが、一個一個ベルトコンベアーで出されていたんですね。

コンテナごと機内にぶち込んでいるものだと勝手に思い込んでいましたが新たな発見です。

帰り際にビジネスクラスをこっそり撮影。

エコノミーも快適ではありましたがビジネスクラスは比べ物にならないくらい快適そう…。

しかもこのJAL SKY SWEET Ⅱはフルフラット!

国内線利用時にはクラスJ座席として販売されていますが、国際線ビジネス座席ということで人気があり、当日UGはなかなか難しいようです。

最後に、一番最後部エリアの座席に10人ほどCAさん方が座っていらっしゃいました。

ネットで調べてみると便乗というらしく、服装も上着だけ私物で他は制服のままのような恰好。

髪型も一目でCAとわかるセットのままで、これからセントレア発の業務に入るのか、業務を終えてセントレアの拠点に戻るところだったのでしょう。

その後のJGC修行フライトでもさらに何度か便乗現場に出くわすことになりましたが、後方座席にはこういう変わった楽しみがあるんですね。