2022年3月、長らくJGC修行に親しまれてきたJALホッピングツアーが廃止されました。
一方で、JALダイナミックパッケージでは新たに「周遊プラン」が誕生!
周遊プランを活用することで、あたかもホッピングツアーのような旅行が設定可能となり、また1レグ単価もより安くなる行程を作成することができます。
周遊プランをプランは極めて高い可能性を秘めた、JGC回数修行戦略で欠かせないものとなってくるでしょう。
一方で周遊プランの料金ロジックや作成方法はわかりにくく、またウルトラ先得運賃など、通常のJAL国内線航空券とどちらがお得になるのか、わかりにくい側面もあります。
本記事ではJALダイナミックパッケージ周遊プランを活用したJGC回数修行、いわばオリジナルホッピングツアーの考え方や、JAL国内線航空券と比較した結果をご紹介します。
少々長い記事ですが、必ずやJGC修行の役立つこと間違いありません!
毎月開催されるJALダイナミックパッケージタイムセールで配布される最大30,000円引きクーポンと合わせて、最強の修行プランを計画しましょう!
※JAL公式ホッピングツアーの紹介、また2022年3月に廃止されてしまった背景については、こちらの記事も合わせてご参照ください。
目次
1.JALダイナミックパッケージ周遊プランとは?
2.DP周遊プランを活用したセルフホッピングツアーの考え方
2.1.往路と復路はなるべく乗り継ぎで!
2.2.2泊3日以上なら中日にもフライトを追加!
2.3.タイムセールでの割引クーポンを忘れずに!
3.DP周遊プラン vs. ウルトラ先得:1レグ単価はほぼ互角!
4. DP周遊プラン vs. 特便割引:DP周遊プランの圧勝!
5.まとめ:DP周遊プランは出発1か月以内の予約で真価を発揮!
※2023年6月追記
2023年4月より、JAL国内線の運賃形態が変わり、割引運賃は「先得・特便割引」から「スペシャルセイバー・セイバー」へと変更になりました。
しかし、本記事におけるDPツアーを活用した修行戦略は引き続き活用できますので、運賃改定以前との比較といった利用もできるよう、敢えて変更せず残しております。
修行の際には必ず最新情報を確認の上、ご予約ください。
1.JALダイナミックパッケージ周遊プランとは?
JALダイナミックパッケージは、多くの方がご存じの通り、JAL国内線の往復分の航空券と、旅行先での宿泊がセットになった旅行商品。
航空券と宿泊先を別々に予約するよりも、便利かつ安くまとめて予約できることが多い、お得で人気な商品です。
このJALダイナミックパッケージに最近追加されたのが、周遊旅行プランです。以降、本記事では「DP周遊プラン」と表記します。
従来のJALダイナミックパッケージでは、フライトは往路・復路それぞれで選択することのみ可能でした。
一方でDP周遊プランでは、2泊3日以上の日程であれば、往路・復路の日に加えてフライトを追加することができるようになりました。
JALホームページにて紹介されているDP周遊プランの活用例。従来は別途予約が必要だった旅行中の離島間の移動も、ツアーの行程として安く便利に組み込むことが可能となった。詳細や他の周遊例はこちら。
さて周遊プランと聞くと、JGC修行界隈で人気を博していた「JALホッピングツアー」を想起せずにはいられません!
JAL国内ツアー商品廃止に伴い姿を消したJALホッピングツアー、しかしこのDP周遊プランを利用して、似たようなことができないでしょうか。
調べていくうちに、実際にJALホッピングツアーと完全一致はしないものの、近しいことが実現できることがわかってきました。
さらに1フライト当たりの料金(1レグ単価)も、通常の航空券で手配した場合(ウルトラ先得)と同等であり、かつ比較的直前の時期においてもお得に修行できることがわかってきました。
まずは次章で、DP周遊プランでどのようにフライトを設定し、オリジナルのホッピングツアーを作り上げていけばいいのか、考えていきましょう。
2.DP周遊プランを活用したセルフホッピングツアーの考え方
ではDP周遊プランを利用して、より1レグ単価を安く、かつ回数を増やすための、フライトの探し方を考えていきましょう。
この方法を実践すれば、より安く、公式ホッピングツアー顔負けのオリジナルホッピングツアーが出来上がるはずです!
2.1.往路と復路はなるべく乗り継ぎで!
まずポイント一つ目。直行便ではなく、なるべく乗継便を利用しましょう。
なぜか。答えは単純です。1レグ単価が安くなり、かつ回数が稼げるからです。
具体的に見てみましょう。こちらはとある日にJALダイナミックパッケージで検索した、羽田-石垣の往復での時刻です。
羽田-石垣では1日に往復の直行便があります。普通の旅行であれば、こちらを選択しますよね。
この時の旅行代金は、1泊の宿泊代込みで、最安値59,000円でした。
また同じ日にじゃらんにて、同じ宿で同一日、同プランの条件で検索したところ、4,340円と表示されました。
したがって、宿泊代は少々安く見積もり4,000円と考えると、往復2フライト分の料金は54,000円。1レグ単価は27,000円となります。
さて、こちらを乗継便にするとどう変わるのでしょうか。
JALダイナミックパッケージのフライト検索画面では、直行便の下の方に、乗継便のフライトが多数表示されています。
水色の「乗継便」をクリックすると、詳細なフライト情報が表示されます。
なお片道での乗継は最大3フライトです。
こちらのフライトを利用すると、フライト実績としても5レグとなります。さあ料金はどうなるのでしょうか。
宿泊込みで最安50,900円!宿泊代4,000円を差し引くと46,900円です!
1レグ当たり9,380円と、1レグ単価がガクッとさがりました!
したがって、なるべく安くフライト回数を稼ぐJGC回数修行では、なるべく乗継便を駆使することで、1レグ単価を下げることがカギとなってきます。
ここまでは従来のJALダイナミックパッケージと変わりません。DP周遊プランの凄さはここからです!
※お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、上記の2例では、ツアー代金そのものが、往復直行便利用より往復乗継便利用の方が安いという逆転状態となっております。こちらは羽田-石垣直行便の値段の高さに起因するところもありますので、あらゆる発着地のフライトで、料金が直行便>乗継便となるわけではありません。むしろツアー代金としては直行便の方が安い場合が大半ですのでご注意ください。しかし1レグ単価でみると、乗継便利用の方が安くなる場合が多いことは確かです。
2.2.2泊3日以上なら中日にもフライトを追加!
JALダイナミックパッケージでは、2泊3日以上の旅程の場合に、往路・復路のフライトとは別に、追加でフライトを設定することが可能となりました。
これが、本記事でDP周遊プランと呼んでいるものになります。
フライトの追加方法が少々ややこしいので、じっくりお読みください!
まずは通常のJALダイナミックパッケージと同様に、
- 往路・復路のフライトを設定
- 宿泊施設・プランを設定
した上で、カート画面まで進みます。この段階で一旦ツアー料金も表示されます。
ここで画像をご覧ください。
画像上部の赤く囲ったところに「フライトを追加する」ボタンがあります。
こちらをクリックすると、中日に追加するフライトを検索することができます。
フライトは片道のみでも、往復でも可能。
ただし往復の場合、出発空港と到着空港は同じにしなければなりません。
また日帰りで往復する場合、折り返し地点での乗り継ぎは60分以上必要となります。
石垣→那覇→30分後の便で石垣に戻る、といったことはできない点には注意が必要です。
フライトの選択方法は、往路・復路のフライト設定と同様です。
ここでもなるべく「なるべく乗り継ぎで、なるべく安い」組み合わせを見つけることがカギとなります。
こちらは第2日目に石垣→那覇→久米島→那覇→石垣とフライトを追加しました。
この追加フライトを含めた料金は、カート画面にて確認できます。
宿泊代4,000円を差し引き、合計9レグで72,300円、1レグ当たり8,033円です。
このように追加フライトを設定することで、1レグ単価がさらに安く、回数増加を実現できます。
ちなみに、JALダイナミックパッケージでは「発着空港を同じにしなければいけない」という制約はあるものの、旅行先の空港や、宿泊地域は相当自由度が高く設定されています。
例えばこんな滅茶苦茶な行程であっても、なんと予約可能です!
第1日目:羽田(13:30)→伊丹→那覇→石垣(宿泊地設定なし)
第2日目:新千歳→羽田→那覇/仙台→新千歳(大阪泊)
第3日目:女満別→新千歳→青森→羽田
断っておきますが、この行程は確実に”ムリ”なので予約しないでくださいね?!!
しかしこんな行程を組んでも、システム上は予約できてしまいます(決済画面手前まで進めました)。
逆に言えば、これぐらい自由な行程が組めるということです。
回数修行という観点で言えば、JALダイナミックパッケージのフライトの合間にウルトラ先得や株主優待で予約したフライトをはさんだり、あるいは同時に2つのJALダイナミックパッケージを組み合わせてフライトを最大化したり、といった荒業も可能です(長くなるのでいずれまた記事にします)。
恐るべしJALダイナミックパッケージ。可能性は無限大なのです!
2.3.タイムセールでの割引クーポンを忘れずに!
JALダイナミックパッケージを予約する上で忘れてはいけないのが、JALタイムセールです!
JALタイムセールでは毎回割引クーポンが設定されます。旅行代金にもよりますが、10%近く安くなるので使わない手はありません。
さて、いよいよ次章から、このJALダイナミックパッケージを利用した修行はどれぐらい威力を発揮するのか、ウルトラ先得や特便割引と比較しながら、詳細に見ていきます!