JR西日本の関空アクセス特急はるか号で京都-関空間を利用する場合、グリーン車を使うことをお勧めします!関空-京都間はグリーン車利用が快適かつ高コストパフォーマンスであり、とってもお得なんです!
はるかはJR西日本が運航している特急列車で、主に米原・京都・新大阪・天王寺と関西空港を結んでいます。
関西空港からはJR西日本と南海電鉄の2つの鉄道会社が、空港アクセス線を経営しています。
そのうち特急はるか号は、特に新大阪での新幹線乗り継ぎや、京都・米原方面へのアクセスを目的として運航されていると言えます。
このはるか号には座席タイプが3つあり、自由席、指定席、グリーン車が設定されています。
はるか号は6両編成または9両編成で運転されています。
そのうち1両がグリーン車、3両が自由席、そして残り2両または5両が指定席となっています。
自由席と指定席の座席仕様は全く同じです。
2+2列の座席配置となっております。
グリーン車は2+1の座席配置で、普通車よりも座席幅がゆったりとしています。
座席を見ただけでもグリーン車が快適なのは一目瞭然です。
さらに自由席、普通席は利用者が多く混み合うことが大いに予想されますが、グリーン車はそれほどではないのかなと思います。
(7月に私が利用した際も、4人程度しかいませんでした。)
したがって座席のスペック以上にグリーン車には魅力があるわけです。
一方で気になるのは料金です。
関西空港駅からはるか主要停車駅までの料金を一覧にしました。
停車駅 | 関西空港駅からの営業距離(km) | 関西空港駅からの所要時間(分) | 乗車券 | 自由席 | 指定席 | グリーン席 | グリーン車と自由席の差額 |
天王寺 | 46 | 31 | 1060 | 650 | 1170 | 1930 | 1280 |
新大阪 | 60.8 | 48 | 1360 | 970 | 1490 | 2250 | 1280 |
京都 | 99.8 | 73 | 1880 | 970 | 1490 | 2250 | 1280 |
大津 | 109.8 | 85 | 2160 | 1830 | 2350 | 4580 | 2750 |
米原 | 167.5 | 129 | 3240 | 2160 | 2680 | 4910 | 2750 |
京都と大津に注目してください。両駅間はわずか10km、乗車時間は8分です。
しかしわずかその間に、グリーン席料金は2,250円から4,580円へとほぼ倍増します。
またグリーン席と自由席の差額は、関西空港から京都までは一律1,250円であるのに対し、大津以遠は2,750円となります。
なぜこのような現象が起きるかというと、それはJRの料金設定が営業キロ毎に定められているためです。
営業キロ | 自由席特急料金 | 指定席特急料金 |
50キロまで | 650円 | 1,170円 |
100キロまで | 970円 | 1,490円 |
150キロまで | 1,400円 | 1,920円 |
200キロまで | 1,730円 | 2,250円 |
300キロまで | 1,940円 | 2,460円 |
400キロまで | 2,160円 | 2,680円 |
401キロ以上 | 2,480円 | 3,000円 |
営業キロ | グリーン料金 | |
100キロまで | 1,280円 | |
200キロまで | 2,750円 | |
400キロまで | 4,110円 | |
600キロまで | 5,300円 | |
800キロまで | 6,480円 | |
801キロ以上 | 7,650円 |
※グリーン席利用時の特急料金は、該当する指定席特急料金から520円引きとなります。
ここで、関西空港から京都までの営業距離は99.8kmでした。
したがって特急料金、グリーン料金ともにギリギリ100キロまでの料金が適用され、乗車距離のわりにお得感のある料金となるのです。
ここまで指定営業距離ギリギリまで有効活用できる区間は全国探しても滅多にないかと思います。
関西空港から京都まで所要時間は73分あります。
決して短くはないこの時間を、1,230円追加するだけで殺伐とした自由席ではなく豪華なグリーン車でくつろぐことができるのです。
また流石に自由席は座れないと困るから普段は指定席使ってますという方は、わずか760円払うだけでグリーン車にアップグレードできるのです。
せっかくの楽しいフライトの前後ですから、関空-京都を利用する際は是非グリーン車で贅沢気分を味わってはいかがでしょうか?