前回記事
名鉄空港線 無料特急&ミュースカイ乗車記 セントレア↔神宮前 [東京・中部4レグ修行(2)]
セントレア乗り継ぎ時間5時間半を活用して名古屋市内を観光することに。
まず訪れたのは熱田神宮です。
熱田神宮は名鉄神宮前駅を出たすぐ目の前にあり、セントレアからはミュースカイで20分程で行くことができます。
おおざっぱな位置関係は次のような感じです。
また熱田神宮は名古屋駅からも近く、名古屋城にも簡単に行くことができます。
訪れたのは1月半ばと冬真っ盛りですが、境内には梅が咲いていました。
境内をまわる前に、まず境内をマップで確認。
熱田神宮は名古屋都心部に位置しますが境内が約6万坪(約19万平方メートル)あるそう。
東京ドームが約10万平方メートルとのことなのでおよそ2個分、なかなかの広さです。
境内の参道も広々としていて、高い木々にも囲まれおのずと神聖な雰囲気が醸し出されています。
生い茂った木々はからは、熱田神宮の境内が熱田の杜とも呼ばれていることも十分納得のいく重厚さが感じられます。
境内をあちこちまわりたいところですが、まずは本宮へお参りを。
鳥居をくぐって、奥へと進んでいきます。
こちらが本宮です!
ここで祀られているのは熱田神宮のご祭神、熱田大神(あつたのおおかみ)。
熱田大神は草薙神剣(くさなぎのつるぎ)を御霊代(みたましろ)としています。
また本宮では他にも「五神さま」が祀られており、その中には草薙神剣の逸話にまつわる素盞嗚尊(すさのおのみこと)や日本武尊(やまとたけるのみこと)らが含まれます。
草薙神剣とか日本武尊とか、名前は聞いたことある!という方は少なくないはずです!
このあたりの話は後ほど…。
お賽銭を入れ、二拝・二拍手・一拝。
これでまずご挨拶は終了です。
こちらは本宮にかけてあった提灯。
この紋章はは桐竹といって、古来神衣で用いられていた図柄からきたものだそう。
本宮の近くにある社務所では、他の神社では類を見ない数のお守りやお札がありました。
またやたらと宣伝していたのが防災大麻。
将来南海トラフ地震が懸念される東海地方の需要を見込んでのことでしょうか?
今年も無事穏やかな一年になることを願います。
ところで私は旅行先などでよく神社を訪れ参拝するのですが、お守り類はほとんど買いません。
なぜなら毎回購入すると管理しきれないしお金がかかりすぎるから!
しかし何か納めないと失礼な気がしますし、参拝した証が欲しいものです。
そこで神社では代わりに御朱印をいただくことにしています!
もちろん熱田神宮でもいただくことができ、わかりやすく案内されていました。
ここで面白いのは「御神印」と表現しているところ。
また御神印料が「お気持ち」となっている点も特徴です。
大抵の神社では御朱印料が定められており、経験上ほとんどが300円でした。
ではここでは相場はいくらなのでしょうか?
お納め箱を見てみると……
10円玉もあれば1000円札も入っていました。
つまり人により完全にバラバラということですね(笑)
これは困りました。いくらが適正なのかさっぱりわからん……。
そして結局いくら納めたかというと……
300円にしました!
300円か1000円で迷っていたのですが、1000円だと同じ御朱印帳内の他の神社の神様に失礼だと思ったからです。
しかし1000円とした理由もあり、それは逆に300円だと熱田神宮の神さまに失礼にあたるのでは…?と考えたからです。
何故そう考えたのかは、この後熱田神宮についてもう少し掘り下げていけば自然とわかるはずです。
御神印は至ってシンプル。
この無駄のない感じが神聖さを向上させている気もします。
おみくじは大吉!!
ありがたいお言葉が書かれたこのおみくじは今も財布の中に大事にしまってあります。
さて境内の散策に取り掛かろうとしたところで、熱田神宮の歴史について解説しているパネルがありました。
熱田神宮はなんと1900年もの歴史があり、2013年に「創祀千九百年大祭」が開催されたそうです。
熱田神宮は、日本武尊が神剣を現在の名古屋に残したまま三重県亀山市能褒野(のぼの)で亡くなり、お妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)が神剣を熱田の地にお祀りになったことから始まったといわれています。
その後伊勢神宮につぐ格別に尊いお宮として、崇拝されているそうです。
そのため歴史に残る数々の有力者とも深い関わりがあります。
その一人に織田信長があり、桶狭間の戦いに臨む前に熱田神宮に戦勝祈願したそうです。
そのお礼に織田信長が奉納したのが、境内にある「信長塀」。
この塀は1560年に建設したそのものが現在でも残っており、日本三大土塀と称されています。
明治時代にも熱田神宮にとって重要な出来事ががありました。
明治政府は全国の神社を格付けし、熱田神宮は官幣大社(かんぺいたいしゃ)に指定されました。
この格付けでは伊勢神宮が
全ての神社の上にあり、社格のない特別な存在とされ、その次のランクとして官幣大社が位置づけられていました。
ようするに明治政府のお墨付きをいただいたわけです。
またもう一つ熱田神宮を語る上で欠かせないことがあります。
熱田神宮には「三種の神器」の一つ、草薙神剣の本物が祀られているとされています。
三種の神器は他に
八咫鏡(やたのかがみ)
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま) があり、
これら3つを所有することで皇位の正当後継者であることの証明となります。
しかし実際には皇族含め誰も見ることはできず、多くの謎に包まれた品物です。
また草薙神剣が熱田神宮の一体どこにあるのか様々なHPを探してみましたがこれといった情報は見当たらず。
本当に謎に包まれた神話上のものが、しかしここ熱田神宮にある。
それだけは確かなのでしょう。
できればもっと熱田神宮についてご紹介したいのですが、私自身日本史に疎いもので説明できる知識はほとんどありません。
なので私からのご紹介はこれぐらいにして、あと少し境内の写真をお楽しみください。
境内にあるひときわ大きな楠。
樹齢千年以上といった、熱田神宮の歴史と共に歩んできた楠が境内にはいくつかあるようです.
眼鏡之碑…???
昔日本史の教科書で見たことある!!
古墳か何かの土偶…??
なぜ境内にこんなものがあるのでしょうか。
熱田神宮境内にある上知我麻(かちかま)神社。
読み方が難しすぎる。
境内で唯一朱塗りの社、南新宮社。
疫病退散の神様を祀っているのだとか。
・まとめ
熱田神宮にはかれこれ1時間以上滞在し、木々の香りを感じながらゆっくり広い境内を散策しました。
名古屋の中心部近くにありながら神聖さを味わうことのできる、最高のひと時でした。
なお近年パワースポットとして注目を浴び人気が急上昇しているようで、平日午前中にも関わらず多くの参拝客でにぎわっていました。
観光客もいればスーツ姿の会社員の方々、そして地元の方など客層も多岐にわたります。
改めて今回の名古屋観光先に熱田神宮を選択して正解だったと思いました。
さて次回はあの名古屋グルメをいただきます!