小倉駅から鹿児島本線、トロッコ列車を乗り継いで関門海峡大橋の根元にたどり着きました。
ここから先は関門海峡の下をくぐり、本州下関へと向かいます。
前回ご紹介したトロッコ列車の開門海峡めかり駅の目の前に関門海峡があり、関門海峡大橋もすぐ近くに罹っています。
この←に従って海岸沿いに進み、関門トンネルを目指していきます。
400mって近いような遠いような微妙な距離です。
道はちょうど関門海峡大橋を目指すように走っています。
関門海峡大橋は陸地部分にしか橋桁がなく、そのため独特の美しさが感じられます。
海の生物にも優しそうです。
この構造のおかげで真下から見上げるとものすごい迫力を感じます。
この対岸へ一直線に伸びていく構図がたまりません。
またこの関門海峡は船の行き来も多く、撮影中に何度も船が通過していきました。
ところで関門海峡大橋の近くにこんな鳥居がありました。
「和布刈神社」とあります。なんと読むかわかりますか?
和布刈と書いて「めかり」と読むそうです。
この神社、なんと西暦200年に創建され、かの有名な源平合戦の壇ノ浦の戦いの前夜には平家が酒宴を開いたと伝えられているそうです(Wikipwdiaより)。
関門海峡の歴史の古さを実感させられます。
また途中に「平家の一杯水」というものがありますよーという看板がありましたが、素通りしてしまったのか確認できませんでした。
さて関門トンネル人道入口に到着。
トンネルといったら山みたいな場所に半円状の穴が空いているのを思い浮かべるのが普通かと思います。
しかし関門トンネル人道入口は一見ごく普通の建物です。
関門トンネル人道は自動車専用トンネルの真下にあり、そこまではエレベータで移動することになります。
基本的には徒歩で、料金20円を払えば自転車も押していくことができます。
トンネルは全長780mと意外と短いものです。
丁度中央あたりに向かってへこんだような形状になっています。
なお関門トンネルは1958年に開通し、今年2018年で60周年を迎えました。
関門トンネルは国道2号線で、人専用の関門トンネル人道も含まれます。
いよいよトンネルを進んでいきます。
トンネル内は右側通行で、車線の用に中央に白線が引かれています。
ところどころに現在位置も。
よく見ると途中で下りから上りへと転じていることがわかります。
そろそろ全行程の半分といったところでしょうか。
壁にはところどころ魚や海草のイラストも。
全体的に殺風景なトンネルではありますが、たまにこういう遊び心があるのもいいものです。
九州福岡から本州山口へ!
トンネルを通り抜け、エレベーターを上がって地上に出てきました。
自転車用の料金箱がありましたが、こんな簡易的なものなんですね。
さて福岡門司港からはるばる対岸の本州下関へやってきました。
下関から眺める関門海峡大橋がこちら。
関門トンネルも関門海峡大橋のすぐ近くを通っているので、地上から見るとけっこう歩いてきたもんだと思うものです。
そして相変わらず関門海峡は船の行き来が多い!
ここ関門海峡を通らなければ、日本海とその先大陸側と、太平洋側を行き来することができません。
関門海峡は古くから海上交通の要所であり、そのため下関と門司港は歴史的にも重要な都市となっているのです。
下関側ではその関門海峡の歴史を踏まえた観光地化に力を入れているようです。
まず関門海峡で有名なのは、先ほども少し触れた、源平合戦壇ノ浦の戦い。
そのモニュメントが設置されていました。
左が源義経、右が平清盛。
舞台壇ノ浦を背景に迫力ある銅像です。
もう一つ下関の歴史的な事件に、下関戦争があります。
下関戦争とは幕末に長州藩とイギリス・フランス・オランダ・アメリカとの間で起きた戦争です。
結果として長州藩は破れましたが、それがきっかけで討幕思想へと転じることになり、後の明治維新とつながりました。
その下関戦争で使われた大砲のレプリカが、関門海峡に向けて並べられています。
4台だけでも迫力ありますが、当時さらにいくつもの大砲があったと思うとなかなか壮大な光景だったことでしょう。
また当時使われた本物の大砲も保存されています。
先ほどのレプリカの大砲ですが、なにやらお金を入れる部分がありました。
100円硬貨を入れると、砲音と共に砲身から煙が出るという仕掛があるようです。
せっかくなので試してみたかったのですが、周りにお年寄り観光客が大勢いたので自粛しました。
興味がある方は是非下関で試してみてください。
・次回予告
さてわざわざ下関へ来たのは関門トンネルをくぐるためだけではありません。
これから下関にある火の山公園へと向かいます。
関門海峡大橋下関側のすぐそばにある山の山頂が火の山公園と整備されており、そこから眺める関門海峡が絶景だと評判に聞いたことがあります。
山頂近くまでロープウェイもあるので、いざ向かうことにしました。