本記事ではJGC獲得に必要な条件の1つ、FOPプログラムについて確認していきます。その上でJGC修行の二通りの方法、FOP修行と回数修行について解説します。
※本記事は当ブログのWordpress移行に伴い削除されてしまった記事を修正・再投稿したものです。
・JALサービスステータスの種類
まずJALグループ便の利用状況によって、JALマイレージバンク(JMB)会員及びJALカード会員向けのステータスが3段階あります。
下から順にクリスタル、サファイア、ダイアモンドとなっています。
また上記とは別に、今回の本題であるJGC会員というものがあり、一般のJGCと、さらにその上JGCプレミアの2種類があります。
また各ステータスにはJALが加盟しているワンワールド アライアンスのステータスも付与され、加盟航空会社でも優遇サービスを受けることができます。

・FOP修行と回数修行の2つの選択肢
ところでJALのお得意様であるという基準を定めるために、JALではFLY ON プログラムという制度を設定しています。
JALグループ便やワンワールド加盟航空会社便に搭乗すると、そのフライトマイルや路線に応じたFLY ON ポイント(FOP)が積算されます。
1月から12月までの1年間に貯めたFOPや登場回数に応じて、各ステータスの達成を判定しています。

このようにFOPの積算とステータス獲得までの道筋が決められています。
具体的なステータス達成基準は次のようになっています。

一見わかりにくいので整理すると、
1. クリスタル達成: 「25,000FOP以上」または「10,000FOP以上かつ30回以上搭乗」
2. サファイア達成: 「50,000FOP以上」または「15,000FOP以上かつ50回以上搭乗」
→JGCへ入会可能
3.JGCプレミア達成: JGCに入会済みかつ
「80,000FOP以上」または「25,000FOP以上かつ80回以上搭乗」
4, ダイヤモンド達成: 「100,000FOP以上」または「35,000FOP以上かつ120回以上搭乗」
という構造になっています。
つまりJGCに入会するためにはまずサファイアまで到達する必要があり、
サファイア達成条件は2通り
①50,000FOP以上達成
②25,000FOP以上達成かつ50回以上搭乗
となっています。
そして俗に前者がFOP修行、後者が回数修行と称されるのです。
・FOPの積算ルール
上記の説明より、一定数以上のFOPがJGC修行に必要だとお分かりいただけたかと思います。
しかしこのFOP積算ルールがとってもややこしいんですね。
積算FOPは次のように計算されます。

積算FOP数に関わる要素は3つ。
①フライトマイル数
②FOP換算率
③搭乗ボーナスFOP
①フライトマイル数は、航空券のクラスや利用運賃によって変動します。
具体的には、路線毎に定められている区間マイルに、利用運賃のマイル積算率をかけて算出します。

ざっとしたイメージでは
普通運賃など大した値引きのない運賃で100%
多くの割引運賃で75%
ツアー運賃では50%
という感じです。そして
クラスJ利用時には10%加算
ファーストクラス利用時には50%加算
となっています。
国際線はちょっと複雑です。

国際線では座席クラスの違いはもちろんですが、同座席クラス内でも予約が大きく分かれており、一つ一つ確認が必要です。
②FOP積算率は、搭乗する路線のエリアによって変動します。
・JAL国内線全線:2倍
・JAL国際線アジア・オセアニア線:1.5倍
・JAL国際線上記以外の路線:1倍
このFOP積算率が、この後ご説明するFOP修行において重要な要素となってきます。
③搭乗ボーナスFOPは、航空券の運賃によってもらえる追加的なFOPです。
2019年1月現在、1年を通して追加ボーナスFOPの対象となっています。

JAL国内線では普通運賃などの他に、特便割引で400FOPが加算。
乗継割引などちょっと特殊なものは200FOP加算。
その他先得運賃やスカイメイト運賃、ツアー運賃はFOP加算がありません。

JAL国際線では、ツアー運賃以外の多くの運賃で400FOPが加算されます。
・FOP修行のポイントは?
繰り返しになりますが、FOP修行では50,000FOP以上の獲得が必要となります。
このFOP修行では、前の項目で説明した3要素
①フライトマイル数
②FOP換算率
③搭乗ボーナスFOP
を考え、いかに効率よくFOPを貯めていくかが重要となります。
では一体FOPはどれぐらい貯まるものなのか、具体例とともに見ていきましょう。
なお積算FOPは、JALホームページにある計算ツールで簡単に調べることができます。
JAL公式ホームページリンク
JMB FLY ON プログラム
まず羽田-伊丹便を特便割引、普通席で利用した場合。

獲得できるのは820FOP。
50,000FOP以上獲得するには、羽田-伊丹便を61回以上利用しなければなりません。
JAL国際線ではどうでしょうか?
ここではあえて②FOP積算率が1倍と低く、しかし路線距離は長い東京-ニューヨーク線をエコノミークラスで利用した場合について見てみましょう。
ここではフライトマイル積算率を50%として計算します。

獲得できるのは3,762FOPです。
果たしてこれを多いと捉えるか少ないと思うか。
仮に東京-ニューヨーク線のみでJGC達成する場合、7往復する必要があります。
以上より言えることは、FOP修行は相当考え抜かなければとんでもない高コストになるということです。
上記プランでは60万円あっても足りないんじゃ…という感じです。
しかし最適なプランを考え、かつ様々な臨時キャンペーンを駆使すれば、信じがたいような低コストでJGC達成という道もあるのかもしれません。
例えばJGC修行界隈で有名な修行プランに「OKA-SINタッチ」というものがありますが、これは前述の3要素を最大限に駆使したプランで、
那覇→東京→シンガポール→東京→那覇
というように、東京-シンガポール間の往復に那覇-東京をくっつけた形にして発券するようです。
・回数修行のポイントは?
もう一つのJGC達成条件は至って簡単、「15,000FOP以上かつ50回以上搭乗」でした。
15,000FOP以上という条件はJGC修行の上では大したハードルではないので、実質とにかく50回乗ればいいと思っておけばOKです。
したがってポイントも至って簡単。
なるべく運賃の安い航空券で50回搭乗する!
ただそれだけです(笑)
とは言っても一体どの路線が安いのやら…という方もいることでしょう。
私の過去記事で格安路線や修行モデルプランについて考えた記事がありますので、そちらの方を参考にしていただければと思います。
またJAL国内線ツアーでは明らかにJGC修行僧向けだろというアイランドホッピングツアーを販売しており、修行コストを抑えつつ搭乗回数を稼ぐこともできます。
[2021年JGC修行] 進化したJAL公式ホッピングツアーが凄い! 過去最高級の魅力に迫ります!|(Go To対象)
・まとめ
以上簡単にFOP修行と回数修行について説明しましたが、調べれば調べるほどJGC修行とは奥が深いものだと感じさせられます。
正直考えるのが億劫だと感じてしまいますが、同時に修行プランを頑張って考えるのもまたJGC修行の楽しさだと思います。
是非FOP修行と回数修行の両方を比べてみて、旅行を楽しみつつJGC獲得を目指したプランを立てていただけたらと思います。